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リヒテルから学んだことは多い。
実演を聴いたのはたった一回、大学生の時に練馬文化センター(!)で聴いたブラームスのパガニーニ変奏曲をわたしは一生忘れないだろう。おまけに、壮絶な第一巻の演奏の後、アンコールに何を弾くかと思いきや、第二巻!。モンサンジョンが編んだ「Richter - Ecrits, conversations」は必携の書だ。旅行の時に持ち歩いて何度読んだことか。 ことばその1 「他人の演奏は聴くべきだ。良いものも悪いものも。」 良いものを聴いて勉強するのも良し、まずいものを脳内修正しながら聴いて反面教師にするのはもっと良し。「他人の演奏を聴くなんて!だからオリジナリティに欠けるんです!自分でゼロからやるべきです!」なんていう一流音楽家のインタヴュー記事をときどき目にするけれど、ま、譜読みの段階で音源を聴きながら作るのはナンセンスでしょう。ただ、他人の演奏を聴かないからと言って、そのぶん空いた時間を日がな悶々と自分の演奏について考え続けてるわけでもあるまいし・・・。 他人の演奏を1、2種類しか聴かないからこそ悪影響や猿真似もあるだろうから、せいぜい10種類聴いて、そのどれをも真似しないという覚悟でやれば、そのうちに独自のものが出てくるかもしれない。(これはもちろんリヒテルの言葉ではありません) ことばその2 「(バッハの組曲において)繰り返しをしないということは、その作品をその程度にしか愛していないということだ」 そーだ、そーだ! ことばその3 「なぜに死を恐れることがあろうか。あのハイドンもプロコフィエフでさえも死んだのだ。」 死後のことについて想い続けて35年。もちろん、泣こうがわめこうが永遠に続く闇の世界は恐ろしくてたまらないけれど、先人の死を引いてのこの考え方は新鮮だった。ここでモーツァルトとかシューベルトなどと言わないのがリヒテルらしい。「なぜに死を恐れることがあろうか、あのリヒテルも、ピュイグロジェも、ドゥカンも、ヒルシュホルンも、数住岸子も、田中千香士でさえも死んだのだ」
by eiichichijiiwa
| 2010-03-24 07:46
| 好きな音楽家
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