ブログパーツ
カテゴリ
Mail
chijiiwablog@me.com
以前の記事
2019年 11月 2016年 05月 2015年 05月 2015年 03月 2015年 01月 2014年 11月 2014年 09月 2014年 08月 2014年 07月 2014年 05月 2014年 04月 2014年 03月 2014年 01月 2013年 06月 2013年 05月 2013年 02月 2012年 12月 2012年 11月 2012年 10月 2012年 06月 2012年 05月 2012年 03月 2011年 10月 2011年 04月 2011年 03月 2011年 01月 2010年 11月 2010年 05月 2010年 04月 2010年 03月 2010年 02月 2010年 01月 2009年 12月 2009年 11月 2009年 10月 2009年 09月 2009年 08月 2009年 07月 2009年 06月 2009年 05月 2009年 04月 2009年 03月 2009年 02月 2009年 01月 2008年 12月 2008年 11月 2008年 10月 2008年 09月 2008年 08月 検索
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
今年の定期プログラムの私的ハイライト、ニールセンの第五交響曲が終わったところ。
なぜここまでニールセンに惹かれるのか自分でもよくわからないのだけれど、彼の作品を弾くとき、オオカミのように遠吠えしている自分がいる。まるで胎教でニールセンばかり聴かされて生まれてきたかのようだ。北欧の作曲家が特に好きなわけではないし、よく比較されるシベリウスにはここまでこだわりはない(グリーグだったら少しある)。むしろバルトークやヤナーチェクの音楽に近いものを感じる。悲痛な心の叫び。 「この曲イイよねえ」なんてうっかり同僚に言おうものならことごとく絶句され、休憩室や楽屋に行けば作品に対する悪口が声高に飛び交う四面楚歌の中で、よくめげずに頑張った三日間だった。 今日の第五はショスタコーヴィチへの影響が論じられることもあるようだ。たしかにショスタコめいた部分も無くはないけれど、所詮わたしにとって彼はどーでもいい作曲家。ニールセンは自分の身体の一部なので、否定されるとしゅんとしてしまう。 好きこそものの上手なれって言うでしょう。イヤイヤ弾いている(しかも巧みに)集団のなかで一人で旗を掲げて弾くのは複雑な気分だ(もっともしつこくリサーチすれば同好の士はいたかもしれないが)。考えてみれば今回の敗因(演奏会自体は悪くなかったけど)は、指揮者が短いリハーサルを通してうまく方向付けできなかったせいなのかもしれない。これが先のブロムシュテットだったら、もっと皆の心もキャッチできたかもしれない。ニールセンは彼の十八番でもあることだし。 ニールセン、フランス人の価値観から想像すればだいぶ遠いところにいる作曲家だろう。彼らは結局予定調和的なものがお好きだから・・・。
by eiichichijiiwa
| 2010-04-15 07:54
| オーケストラ
|
ファン申請 |
||