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ベートーヴェンの協奏曲、予定されていた3番じゃなくて、2番。
前に1番と4番を録音したので、だいたいどういうことをやりたいのかは想像がつく。 とにかく自由自在に弾けて、そのうえ舞台度胸は誰にも負けないプロ。余裕があるぶん、微に入り細に渡って小細工や嬌態が入ってくる。普通のピアニストだったら自宅のピアノではともかく、本番でここまでいろいろできないだろう。一楽章のカデンツァは対位法の扱いが明解で、とくに見事だった。 基本的に指で弾くピアノだが、肘を高く浮かせながら色彩をどんどん変えていく。あの特徴ある肘は中国の流派なのだろうか、それともグラフマンか。ユジャワンも、このあいだフォートワースのコンクールで優勝した若い中国人も確かそんな弾き方をしていたんじゃなかったっけ。 ペダルの技もいろいろ知っていて、とろけるようなピアニシモも出せるし、引き出しの豊富さは相当なものだ。 エッシェンバッハはどんな些細な揺らぎも見逃さずに、多少のフォームの崩れは犠牲にしてまでもランランに合わせて付いて行くので、この二人の組み合わせはあまりランランの将来のためにはならないのではないか。 とはいえ、ランランのわかりやすいピアノはパリの聴衆も大好きで、指揮者とオーケストラと、そして聴衆と戯れながら楽しそうに弾く姿を見るために、大挙をなして押しかける。同国人の聴衆が意外と少ないところが、日本人指揮者、ソリストの出演するコンサートとは違うところだ。
by eiichichijiiwa
| 2009-10-15 06:46
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